チャットで豆ロロの話題に萌てたら、ぽにゃさんが描いてくれましたーーー。
ぽにゃさん、ありがとーー。すごい嬉しいっ!!
豆ロロの話を書くべきですかっ?
書いちゃいましたっ!!
「空色モザイク」の「あめちゃん」を下敷きにして書きました♪
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豆ロロ
それは唐突に秋が深まり、寒くなった日の放課後。
いつものように生徒会室でこき使われていると、美貌の副会長が「くちゅん」と、子犬のようなかわいいくしゃみをした。
「先輩、カゼ?」
「いや、なんでもない」
「ダメだよ。兄さんは自分の体力をすぐ過信するんだから。こんな仕事さっさと終わらせて早く帰ろう」
ロロはルルーシュのシスコン、ブラコンに負けず劣らずの兄バカぶりを発揮する。
兄弟以上の想いを抱いている分だけ、ルルーシュに勝っているのかもしれない。
「今日のお茶は、ホットティーにジンジャーを入れたのを作ってくるね」
「そこまでしなくても・・・」
と、ルルーシュが言いかけているのを最後まで聞かずに給湯室へ走るロロ。
「そうだ先輩。私もカゼにいいのを持ってたよ」
と、ルルーシュの座る席まで移動して見下ろしてくる。
なんだろうと、見上げるルルーシュの顔をそのままホールドして唇を合わせた時には、生徒会室が揺れるような悲鳴が周りから沸きあがった。
突然の事に固まるルルーシュの唇を割り、舌を絡ませ、そして・・・
コロンとした甘い物がルルーシュの口の中に移動してきた。
「な・・・・・、何をするんですかっ!! ヴァインベルク卿っ!!」
「ん? ハチミツ飴って喉にいいんでしょ? だから、プレゼントっ!!」
「ま・・・間違ってるぞ、ジノ・ヴァインベルクっ!! 仮にカゼだとしても私がしたのはクシャミであって、咳ではないっ!!」
突っ込む所はそこですか。
「いやいや、ルールーシュ・・・・キスされたことを怒ろうよ・・・」
いち早く立ち直ったリヴァルがそう呟く。
スザクが机を握り壊しそうな勢いで握っているのは怖いから見ないことにしよう。
「だから、これは返すっ!!」
ジノの三つ編みを引っ張り、自らジノの顔を引き寄せると口移しでハチミツ飴を返した。
本日、二度目ゆえに反応できたアーニャがピロリン♪と記録。
「ル・・・ルルーシュ・・・・君は・・・・」
さらにスザクが怖いことになってるのはやはり、見ない。
そして戻ってきたロロが「兄さん・・・」と呆然と呟いた。
その時、ロロが手にした物から声がした。
「うにょーーん・・・ねぇ、知ってる? キスすると一秒間に2億個の細菌が口の中をいったりきたりするんだよ」
白い沈黙が生徒会室を覆った。
自分が仕掛けた行為に呆然とするルルーシュと。
された行為に呆然とするジノと。
もはや危険物扱いのスザク。
固まった時間の中でも、動く事が得意なロロがルルーシュの腕を掴んで立ち上がらせる。
「ボクと兄さんは今日はもう帰ります。兄さん、早く帰ってウガイしなきゃっ!!」
ジノはばい菌のようです。
そして、テーブルに置かれたのはジンジャーティーとお茶請けらしきピーナッツ。
ピーナッツが一つ殻からこぼれて、円らな瞳で固まっている人達を見ていた。
「毎日ー、ひとーつ、まーめちしーき、らんらんらん うふふ」
歌ってるよ・・・、さっきのKYな発言はこの豆かいっ!!
豆まで喋るとは、なんでもありだな・・・・・
現実逃避しかけているリヴァルが最後に思ったのは、それだった。
翌日、案の定カゼを引いたルルーシュは休む事になり、そんなルルーシュと二回もキスしても移らなかったジノに一言呟いた。
「理不尽だ」
end
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